管理職になってASKベーシックの原理原則「責任」の意味がわかった気がした
ついにこの時が来てしまいました。
新型コロナウイルスの混乱のなかですが、この春から昇進が決まり、ついに管理職に就くことになりました。
気づけば同じ業界で10年強働いてきて、なかなかよいお年頃になってきました。(笑)
最近では30代で管理職というのも珍しい話ではありません。同世代の友人たちからも「出世した」という知らせを聞く機会も増えてきました。
ですが、いざ自分の身に降りかかると、あまり実感がないような、ちょっと憂鬱なような(笑)、嬉しいようなと様々な感情が駆け巡ります。
なぜ私が管理職にまで昇進したかといえば、きっかけは1年半ほど前に受講した能力開発研修の「ASKベーシックコース(以下、ベーシック)」で得たことが大きく影響しているように思います。
2020年4月12日時点では、外出自粛要請に応じて、4月・5月のベーシックやリユニオンベーシックといった研修コースが延期や振替となっているようです。(行けるときに行っておいてよかった…!)
過去にも体験記や所感をブログに綴ってきましたが、自分の将来像を描くことや、目標達成のためになすべきことに注力することは、私の仕事に対する姿勢のターニングポイントでした。
ms-diamonds-sea.hatenablog.com
研修で学んだことを仕事に活かすことで成長を感じることも多く、昇給の機会にも繋がったので、個人的にとても重宝している体験です。
ms-diamonds-sea.hatenablog.com
ms-diamonds-sea.hatenablog.com
そしていま、管理職という立場になって、ベーシックで学んだ「責任」という言葉の意味がより深く理解できるようになった気がしています。
今回は成功の原理原則のひとつ「責任」について、思うことを書いていきます。
成果を創り出す要素「責任」とは?
友人からのすすめで受講したベーシックという能力開発研修では「成果を創り出す8つの原理原則」を軸に、体験形式で目標達成方法を体得していきます。
そのなかには耳慣れた言葉である「責任」が含まれますが、これは6番目の要素です。
8つ原理原則のすべてが連動してはじめて成果になるというものですが、今回管理職の業務をするなかで、「責任」の重要性を肌で感じられるようになってきたように思います。
「責任」とは、広辞苑では以下のように定義されています。
①[荘子天道]人が引き受けてなすべき任務。「―を全うする」「―を持つ」「―をとる」
引用:https://sakura-paris.org/dict/%E5%BA%83%E8%BE%9E%E8%8B%91/content/11014_2022
ベーシックでは「責任」を言い換えると『自分が源』になるとも教わりました。
これは起こった出来事や結果は、すべて自分がもたらしたものだという考え方です。
物事がうまく行っているうちはいいですが、
「電車が遅れたから遅刻した」
「予算が少ないからうまくいかない」
など状況や人のせいにするのではなく、
「もっと早く家を出るべきだった」
「この予算内で最善の策をもっとだせなかったか」
と常に自分の行動や発想に振り返るということなのだと教わりました。
以前の私は「そんな無茶なこと言われても…」と考えていましたが、管理職という立場になって『自分が源』という考え方の大切さを痛感しています。
管理職のイメージ「責任をとる役割」
「管理職」と聞いて、一番に連想する言葉はなんでしょうか?
私は真っ先に「責任」という言葉が思い浮かびました。
じゃあ、一般職時代に「責任はなかったのか?」というと、そんなはずはないですよね。
・自分の仕事をまっとうする責任
・会社との雇用契約を守る責任 などなど
今までだってあったはずの「責任」が、急に重くなって感じるのは私だけじゃないはずです。
それは「責任」の及ぼす範囲の広さが原因だと思います。管理職になると、部下の振る舞いや成果物に対しても「責任」をとる必要があるからです。
ここからは私が業務を通じて感じている管理職の「責任」について書いてみます。
決裁権と責任
管理職は、部署で掲げた目標に向けての予算もアクションも、最終決定権を持ちます。
適切に予算を使えているのか、いまの施策で問題ないのか、最終決定をするときは(ビビリな私は)心臓がバクバクします…。
目標達成に向けた「OK」「NG」の判断基準は、これから身につけていくのですが、自分が任された部門の命運を握るような心持ちです。
大きな権利を手にするときには、必ずそれに対する「責任」もセットで決断する必要があるということです。
部下が役割を果たすかどうかも自分の責任
いち会社員として、自分の役割を果たせばよかった時と比べると、管理職では自分の影響の及ぶ範囲が驚くほど広くなります。自分と部下を含めた部署全体の役割を果たす、ここが管理職の肝となる部分です。
すべて順調に進んでいるときはいいのですが、トラブルが起きたときも、進捗が思わしくないときも、すべてが自分の管理責任になります。
「責任」とは「自分が源」だと考えてみると…
管理職の責任について、少しネガティブに書きました。
これは、私がベーシックを受けていなかったとしたら、この考え方のままだったと思います。(そもそも管理職になってなかったかもですが…。笑)
ですが、責任をベーシックで学んだ『自分が源』という考え方に沿って考えてみると、少し見え方が変わってきます。
例えば、部下に対してクレームがはいったとき、原因究明や改善点を見つけますが、部下を攻めるのではなく”自分に改善できることがなにか”を考えることが大切だということです。
指示の出し方が曖昧すぎたかなとか、細やか進捗管理をすべきだったか、相談できるような体制づくりをすべきだったのかなど、まずは自分ができる改善策を考えます。
振り返って見れば、私もたくさんの失敗を経験しましたが、その度に上司に助け舟を出してもらってきたように思います。決して責めることはなく、原因を一緒に考えて、どうやったら円滑に仕事ができるか、熱心に考えてくれた上司もいました。
責任のとり方にはいろいろな形があるように思いますが、もっとも成果に結びつく方法は、『自分の改善ポイントはどこか?』を探し続けることなのではないかと思えるようになりました。
自分次第でできることは増える
決裁権や影響範囲を「責任」という言葉で表すとかなり重圧を感じますが、『自分が源』と考えて自分の考え方や決定のスピードを、自分が成長する方向にしていくことでプラスに働かせるようにすることもできるはず。
もちろんそのための努力や経験値は必要ですが、自分次第で組織が結果を出せるようになったら、仕事もさらに面白くなりそうな気がしています!
おわりに
ベーシックの研修を受けたばかりの頃は「成長」の意味を漠然としか理解できていなかったように思います。
それが管理職になったことで、仕事の見え方が変わり、研修で投げかけられた言葉の意味や考え方が少しづつ分かるようになってきました。
これまで「責任」は自分のことだけを考えて来ましたが、これからはその影響範囲を広げて、多くの人をプラスの面で巻き込みながら仕事をしていきたいと思います。
そのためには、まずは私が目標達成のために、できることを増やすことが大切ですね。
これを機に初心にかえって、8つの原理原則を体得していこうと思います。