仕事とキャリアと私。

都内で働くOLです。日々仕事に燃えて、成長のために読書をしたり、キャリアアップのため研修を受講したりと奮闘中!自分にとって最適なワークライフバランスを模索しながら、光差す未来が訪れるような情報発信をしていきます。

【決断】入社半年で「給料とやりがい」を理由に転職したときの思い出【迷い】

こんばんは。

あんにんです。

 

さっそくですが質問です。

 

 

「あなたのターニングポイントは何ですか?」

 

 

 

 

入試や就活でこんなの聞かれたな、という感じもしますが、

こう聞かれたらどうでしょうか。

 

 

 

「就活のときの答えではなく、

今同じ質問をされたらどう答えますか?」

 

 

 

 

私の場合は、就職をしてから

【新卒入社から半年で転職を決めたこと】と答えます。

 

 

はてなブログのお題に『迷い』『決断』というテーマがあったので、
自分の想いを整理して前に進むこと、

似たような悩みのある方に少しでも役立つこと、

ができるように、当時のことを思い出してまとめてみます。

 

 

 

 

 

はじめに

”入社して半年で転職、なんてヤバいやつなのか?”
と思われた方もいらっしゃると思います。

 

結果から見ると否定はできないのですが、
私はけっこう普通なほうだったのではないか?と思っています。

 

受験して、大学に入り、学業のかたわらバイトに明け暮れた毎日。

手に職が欲しかったので、大学は薬学部に進みました。

 

それから就活をして社会人に。


そんな私ですが、何を思ったか社会人半年目で決断をして、1年で退職しました。
それ以降何回か転職をして、今ではある程度収入とやりがいを手に入れることができています。


それでも過去の記事にもあるように、いろいろな出会いや学びのおかげで自分の可能性に気づいたので、今でも満足はしていません。

ms-diamonds-sea.hatenablog.com

 

そんな(たぶん)普通なわたしが、
社会人になって半年で転職を決意したきっかけはなんだったのか。

 

それは【給料】【やりがい】でした。

 

ピッカピカの社会人1年生 

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社会人1年目、大学時代に取得した薬剤師の資格を活かし、販売の仕事をしていました。

学生時代にもアルバイトで飲食業をしていたので、

接客には慣れていたし、自分に向いている仕事かな〜なんて思い、

勢いで就職先を決めたのです。

 

資格を活かしたこともあり、給料は同年代の子たちに比べて悪くはなかったし、

配属先の同僚にも恵まれて、せわしなくも楽しい毎日を送っていました。

 

配属先の店舗に薬剤師は先輩と私の2人だけ。

「しばらくしたらここのお店は任せるからね!」と期待をかけて育ててもらい、

使命感に燃え、やる気に満ち溢れていました。

(ちょっと美化しているかもしれない。笑)

 

社会人半年にして訪れた人生の岐路

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お店に配属されて半年がたち、

ひと通りの仕事をこなせるようになってきました。

 

同僚たちも仲がよく、毎日たわいない会話で笑いながら過ごす毎日は、

すごく楽しかったし、充足感を得ていました。

 

でも、あの日、、、

私はみてしまった。

(正確には見えてしまった…)

 

5年後の自分がそこにいた

みんなが待ちわびた25日の給料日、それぞれ給料明細をめくって神妙な顔。

そんな光景を見渡しながら、ふと斜め左に目線をやったさき、

後ろを向いていた先輩の背中越しに、見えてしまった…。

 

先輩の給料明細!!

 

声も出ぬほど衝撃だったのは、新卒1年目の私と、

5年目の先輩の給料の額面がほとんど変わっていないこと。

 

『それってつまり、5年後の私の給料明細ってこと…?』

 

そんなことを思いながら、雷に打たれたような衝撃が走りました!

 

先輩は日常の販売の仕事に加え、本部の仕事やエリアの勉強会を取り仕切るなど、

会社のなかでも名の知れた方でした。

みんなから頼られて、たくさんの仕事をこなしながらイキイキと働く姿に憧れて、

いつかは先輩みたいになりたい!という理想の先輩。

 

私も先輩の背中を追って、目の前の仕事を一生懸命こなし、

毎日少しずつ仕事を覚えて、日々成長だってしていたはず。

 

でも、、、、

 

こうやって努力していった5年先、いくら成長していても同じ給料のまま…?

 

今までは、新しく仕事を覚えていくことや毎月もらえる給料がうれしかったし、

それが仕事のやりがいだとも思っていました。

 

だけど、5年先も同じ結果という現実を突きつけられ、

成長ってなんだろう?となんだかすごく複雑な気持ちを抱きはじめたのです。

 

人生の迷宮入り

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世間知らずだった私は、コツコツ仕事を頑張っていけば、

毎年ちゃんと給料は上がっていくものだと信じていました。

 

学生時代にみていたドラマのように、

都内のおしゃれな街で広めのワンルームに住みたいなとか、

家具もインテリアも見栄えのいいものを…なんて、

頑張って働けばちゃんと手に入るものだと思っていたのに。

 

今のままでは夢のまた夢。現実は違っていました…。

(誰ですか、あんな幻想を見せたのは…!怒)

 

残るのか旅立つのか

これから先、何年この仕事をするかなんて考えていなかったけれど、

少なくともあと5年は現状維持という結果が見えています。

 

「でも、辞めるにしても、今なのかな??

世間的には、会社には最低3年と言われるし。」

 

「でも、この先ずっと結果は同じとわかってて、

この道を続けてどうなるの??」

 

頭のなかで『でも、、、でも、、、』と、2つの感情がぶつかり合うも堂々巡り。

仕事は変わらずこなしてきたけれど、なんだか気持ちが晴れない日々が続きます。

 

そんななか、学生時代のバイト先の友人と飲みに行く機会に人生相談を。

ベンチャー企業に勤めて3年。

まったく違う職種の話を聞くことができて、世界が広がった気がしました。

 

すべてのベンチャー企業がそうではないにしても、

友人の会社では実績ベースで給料に反映されるので、

とてもやり甲斐があると言っていました。

 

業種や会社規模によって、

給与形態や昇給率が違うということをこのときようやく知りました。

(就活でなにやってたんだろう、私は。)

 

いろんな話を聞いたけれど、

最後に耳に残ったのは「やり甲斐がある」という言葉だけでした。

 

やり甲斐とはなんなのか?

仕事に取り組むうえで、やり甲斐の感じ方は人それぞれだと思います。

好きな仕事に就くことだったり、職場環境だったり、

あるいは大企業のネームバリューなんてこともあるかもしれません。

 

そもそも私はなんで仕事を頑張りたいと思っているのかを考えたら、

私にとって大切なことは成長と給料が結びついていくかということでした。

女性でも稼げるように!と、迷わず薬剤師の仕事を選んでみたものの、

ベースの給料は悪くないけれど、そこから先がどうしても上がっていかないという現実があります。

 

私は、年齢=レベルだと思って生きてきました。

ドラクエだって、旅に出て、経験値を積んで、レベルアップしていくじゃないですか。

私たちの場合、それが1年という単位で自動的に上がっていくので、

決まった時間のなかでどのくらい中身を伴わせることができるかという話ですよね。

 

だから、年齢を重ねるたびにスキルや経験値が増していくはずで、

給料も当然上がっていくもの…と思っていました。

ずっと同じままだなんて、そんなの悲しすぎる…。

 

親との対峙

転職を考えるなかで、いちおう親にも相談してみました。

当然、もちろん、大反対

 

 就職1年目にして仕事を辞めたいだなんて、何を考えてるんだ?

 なんのために高い学費を払って資格を取ったのか?

 

もう、ごもっともですとしか言えない正論をあびせられ、意気消沈。

「そんなことは分かってる…」という言葉を飲み込んで、

無計画すぎる人生を反省しました。

 

ですがその一方で、私の性格上、

反対されるとムキになって突き進みたくなるという性質があります。(笑)

最初は相談のつもりだったけれど、

反対されたその瞬間、次の道へすすむ意思が固まったように思います。

 

「絶対転職した方がいいに決まっている!」とムキになって自分に言い聞かせ、

次に向けて歩みを進めることを決めました。

(どうせ何年後になったって、同じこと言われそうな気がするしというのが本音。)

 

さっそく軌道修正

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そんなこんなで、年が明けて早々にマネージャーに退職の意思表示をしました。

「給料があがらないから!」なんて理由は言えず、

「どうしてもチャレンジしたいことがある!」

という建前で退職願を出しました。

 

マネージャーは、静かに「そうか、わかりました。次でも頑張ってね。」と。

 

怒られるかなと内心ビクビクしていた手前、

こんなにあっさりと終わるとは拍子抜けでしたが、さぞガッカリさせたんだろうなと、

何も言われなかったことの方が余計にツラく感じました。

『この根性なし!!』とでも言ってくれた方がまだよかったのに。

 

そして、お世話になっていた先輩にも、3月末で退職することを伝えました。

実はすでに人事通達で知らされていたけれど、

やっぱりちゃんと自分で伝えなきゃとドキドキしながら。

先輩からは『もう、最近のこはこれだから!』と冗談交じりにしかられました。

 

でも後日、他の同僚から『退職の知らせを聞いて泣いてたよ。』と聞いて、

期待に応えられなかったことに胸が痛みます…。

 

それでも、もう決めてしまったから前に進むしかない!

たった1年だったけど、たくさんの成長と気づきがあった一年でした。

 

国家資格を手放してベンチャー企業

退職を決めてから、まったく畑違いの外資ベンチャー企業に転職を決めました。

これまで勉強してきたジャンルとは違っていたけれど、

ここでは努力して結果を残せば給料にも反映されることにやりがいを感じて、

チャレンジしてみようと思ったのです。

 

転職してからはもう大変…!!

大量のタスクを同時進行でこなし、

会議で飛び交うなぞの英単語をひたすらメモして覚えたり、

脳みそが沸騰するんじゃないかと思うほどキャパオーバーでした。

 

目まぐるしい毎日を送りながら、

仕事に慣れて楽しいと思えるようになるまで3年かかりました。

 

プロジェクトの繁忙期には、深夜まで残業することもあったし、

大失敗をしてもうやめたいと思ったこともありました。

 

だけど、この先ずっと変化がないとわかっている場に残るよりはずっといいなと、

あの時の決断と踏み出した一歩に後悔したことはありません!

 

 

薬剤師の資格を手放したことについて、

資格を持っているだけで「いいなー!」といわれ、

薬剤師はやってないというと「なんで?!?!(意味わかんない)」

という反応が返ってきます。

 

私の個人的な教訓として、資格は持っていればいいわけではなくて、

活かせるかどうかはその人次第ということ。

私はこの資格を活かせるタイプじゃなかったんでしょうね。(無念)

 

給料のベースはいいけれど、そこから上げていくのがひと苦労な世界。

悪くないかもしれないけど、私はそれでは仕事に燃えないんですよ。

 

決めて断ったところから

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あの時の決断から、数年。

「あのときは〜」なんて今では笑えるようになったけど、

そういえばその当時はこの世の終わりかというくらい悩みんだ気がします。

これまでと違う道に一歩踏み出すときには、

反対もされたし、バカにもされたし、先輩を泣かせたりもしました。

 

でも、あの時の決断があってよかったと思っています。

もっともっと上を目指したいと思うようになったのは、

早いうちに現実を知ることができて、

私のなかに眠るハングリー精神が蘇ったからだなと思います。

 

その後もキャリアチェンジのために転職をしましたが、
たくさんの経験や変化を経て、今の年収は社会人1年目の倍以上になりました。

(がんばってよかったーーー!)

 

私の周りにはキャリアチェンジしたくてもできないという人も少なくありません。

特に資格なんて持ってしまうと、

「せっかく取ったし…」という気持ちが足かせになって、

なかなか他の選択をすることに勇気がいるんですよね。

 

でも、自分の理想を追いかけて、時にはなにかを手放してみると、

意外と大きく返ってくることもあると思います。

 

選んだ道が完璧なんてことはないし、今でも迷うこともあります。

それでもそこからどうやって好転させていくかに挑戦していくから人生はおもしろい!