臨場感MAX!人類が月に到達するまでの実話を描く『ファーストマン』
こんばんは。
あんにんです。
今日は友人にすすめられた映画を観てきました。
『ファースト・マン』、それは人類がはじめて月に一歩を刻む、はじまりのストーリーです。
<詳細情報>
- 公開 :2019年
- 製作国:アメリカ
- 監督 :デイミアン・チャゼル
- 主演 :ライアン・ゴズリング
監督のデイミアンと主演のライアンは、2017年に公開されて話題となったミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』でもタッグを組んでいました。
最強コンビと称される2人の再タッグにも注目が集まっています!
とてもいい映画だったので、内容を細かく記載しています。
まだご覧になっていない方はネタバレにご注意ください!!
あらすじ
「アポロ11号」が人類初の月面着陸を成し遂げたことは、誰もが知る歴史的偉業のひとつ。
その船長を任され、はじめて月面を歩いた人物が、宇宙飛行士”ニール・アームストロング”であり、この映画の主人公です。
ニールは、元空軍のテストパイロットでした。危険な仕事にも関わらず、どこか集中できずにいるのにはわけがあります。
ニールの家族には妻のジャネットと息子、娘がいますが、その幼い娘のカレンが重い病と闘っていることが気がかりでならないからです。
懸命の治療をするも、願いは届かずカレンはこの世を去ります。その悲しみから逃げ出すように、ニールはNASAの宇宙飛行士に応募するのです。
そして、見事NASAの宇宙飛行士に選ばれたニールは、家族とともにヒューストンへ引越し、過酷な訓練を積んでいくことになります。
その頃世界では、宇宙計画はソ連が常に先行し、アメリカはそれを追うような力関係。ソ連に負けじと躍起になり、いまだに人類が到達していない"月"を目指す計画が発足していきます。
宇宙空間での活動のため、想像を絶する試練にも耐えてこられたのは、同じ宇宙飛行士の同志たちの存在が支えとなっていたからです。
家族ぐるみでの付き合いをするほどまでに親しくなったエリオットやエド。
ですが、親友だった彼らもミッションのなかで命を落としてしまいます。
ニール自身も宇宙でのドッキングの任務のなかで、非常事態に遭遇しますが、とっさの判断で最悪の事態を回避し、命からがら帰還するという経験をします。
悲しみや恐怖を目の当たりにしながら、ニールはアポロ計画の最終到達点である、月面着陸のミッションに旅立つことになります。
その出発の日、家族たちへ別れを告げ、ひとり家を後にするのでした。
英雄となるか、犠牲となるか
この映画で深く考えさせられたのは、”命がけの挑戦の先に拓かれる未来”があるということ。
前人未到の偉業達成という事実は、とても華やかにも見えますが、その裏側には多くの犠牲があるということを改めて知るのでした。
この宇宙開発という大きな計画には、人類のロマンが詰まっています。
しかし同時に、常に命の危険と隣り合わせ。予測不能な事態が起こることも当たり前です。
それでも月を目指すのは、宇宙飛行士という大志と使命感をもつ勇者たちがいたからなのだと思います。
もし、私が同じ境遇だったらと考えると…。
仲間を失う悲しみや、生きて帰ることができるのか分からない恐怖を乗り越え、希望だけを頼りに、挑戦できるでしょうか。
50年以上も前、まだITの開発もそこそこの時代に月に挑んだ彼らには、尊敬の念に耐えません。
成功し英雄となるのか。
人類の礎のための犠牲となるのか。
0か100かしかない結果に挑む勇姿に、思わず手に力が入り、映画に見入ってしまいます。
挑戦者を見守る家族の想い
挑戦する彼らの勇姿の裏側で、忘れてはならないのが、家族の存在。
もしも自分の大切な人が、命の危険と隣り合わせのミッションに挑むとしたら、その背中を押し、気丈に待つことができるでしょうか。
映画のなかでは、宇宙へ挑むニールの心情と、それを支える家族の苦悩も描かれています。信じたい気持ちとはうらはらに、二度と会えないかもしれないという恐怖をかかえて、複雑な想いが入り混じる家族の心理描写もリアルに描かれています。
見どころ
この映画の見どころは、映像美と音による臨場感!
心理描写もさることながら、多くの試練や過酷さが、映像からもリアルな情景が伝わってきます。
「うわ…!」と観ているだけでハラハラするシーンも満載で、この光景が目の前で起きていたらと思うと鳥肌ものです。
実際、その圧倒されるほどの臨場感が評価され、第91回アカデミー賞でも”視覚効果賞”を受賞しています。
ぜひアポロ11号とともに宇宙体験をしてみてくださいね!