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【映画キャッツ】キャストまで酷評のラジー賞9部門ノミネートで思ったこと。

2020年2月20日、第92回アカデミー賞授与式が開催されました。

今回は韓国映画「パラサイト 半地下の家族」が4冠を受賞したことで話題になっていますが、前夜に発表された裏の映画賞に注目したいと思います。 

 

アカデミー賞の前日にノミネーションされたのは、駄作映画(ワースト映画)に送られるラジー賞ゴールデンラズベリー賞です。公開当初からの酷評そのままに、実写映画『キャッツ』が名を連ねていました。

 

よほどの恨みがあるのか?と思えるほどに、作品・演出・キャストが根こそぎノミネートされています。

映画を振り返りながら、この結果について思うことを書いていきます。

 

 

酷評まみれの映画『キャッツ』!いったいなにが原因だったのか? 

ある意味、2020年開始早々から映画の話題をかっさらっていったのは映画『キャッツ』でした。 

ひと足先に映画が公開されたアメリカでは酷評の嵐で、ここまで言われたらむしろ見たい!!と怖いもの見たさで劇場へ足を運ぶ人も多かったようです。

かくいう私はというと、もともとキャッツのミュージカルが好きなので、映画にも期待していた(レ・ミゼラブルがよかったので)のと、やっぱり酷評のあおりが背中押しとなって、劇場に足を運んできました。

 

映画感想:とにかくキモい!

映画・キャッツも賛否両論ありますが、圧倒的に「否」が多い映画です。

多様な価値観を持った人がいるので、完璧な映画なんてないことは分かります。

好きという人もいれば、嫌いという人もいる、それでいいと思っています。

 

と前置きした上で私自身の映画の感想をお伝えすると、全身鳥肌もののキモさだったということです。アメリカでの酷評の意味が、フリではなく本気だったことが、あとになってよく分かりました。

 

キモいところ:ビジュアル

まず、ネコっぽい人なのか、人っぽいネコなのかよくわからない奇妙な集団には、ゾッとしました。毛皮の全身タイツをまとった猫たちのビジュアルを受け入れるまでに時間がかかってしまい、終始集中して見ることはできずでした。

 

キモすぎるところ:人型のGが食べられる

ですが、この映画のキモさの真髄は「ネコ」ではありませんでした。

その正体は、ゴキブリ(以下、G)です。

togetter.com

割と映画の序盤にあらわれるのは、ネコ以上におぞましい人型のGやネズミたちです。

不気味すぎて…言葉にできません。

 

数年前に観た映画「チャーリーとチョコレート工場」にでてくるウンパルンパ(オヤジ顔の小人?)もあまり受け付けないビジュアルだったのですが、「キャッツ」に出てくるGやネズミを前にすれば、まだまだ可愛いものだなと思えてしまいます。

キャッツに出てくる人面のネズミやGも、ウンパルンパのように歌い踊るまではギリギリ持ちこたえられたのですが、踊るGたちをジェニエニドッツが食べるシーンが出てきた時点で、私の楽しい映画タイムは終わりを迎えました。

 

トラウマ級にキモいとしか形容できないのですが、一瞬のことだったので、目を覆う間もなくホラー映像が目に飛び込んでくるのが悲劇的です。

(そもそもGが出てくることも驚きなのに、まさか食べるとか思わないじゃないですか…)

 

もう最悪…。

R指定にすべきでは???

 

と思いながら、目を閉じて悲劇を回避したと思いきや、耳に「むしゃむしゃ」という咀嚼音が響いてきて、完全に意識がブラックアウトしました。

どうしていいか分からず、「助けて…」と祈りを捧げていました。

 

ミュージカルのキャッツが好きだっただけに、ショックすぎたし、いつもは最後まで見るエンドロールの途中で退席したのは、この映画がはじめてかも知れない… 

 

見事なラジー賞最多9部門ノミネート!

ある意味、期待を裏切らない内容ではあったものの、やはり世の中には受け入れられず、2020年ラジー賞で最多9部門にノミネートされるという結果でした!

 

映画『キャッツ』、ミュージカルの金字塔と言われるほどの名作であるがゆえに、実写のキャストには、注目の俳優・女優を起用してきました。

テイラー・スウィフトも出演しているんですよ。 

  

『キャッツ』と聴くだけで悪評を言いたくなるのか、作品だけでなく、出演キャストも

根こそぎ名が上がっています。

 

今回は出演俳優・女優に注目して、ノミネートされた人々を観ていきます。

 

ノミネートされたキャスト・まとめ

ラジー賞に名を連ねたキャストは、全部で5名。

不名誉な賞にノミネートされた彼らがどんな役を演じていたのかを紹介します。 

 

 フランチェスカ・ヘイワード(ヴィクトリア役) 

 

 映画の主人公である白猫の「ヴィクトリア」を演じたのは、英ロイヤルバレエ団の現役プリンシパル(主役級のバレエダンサー)を務めるフランチェスカ・ヘイワード

映画出演は初だというのに、こんな不名誉な賞にノミネートされるなんて、不運すぎて泣けてしまいます…。

 

ジェームズ・コーデン(バストファージョーンズ役)

お金持ちでグルメな「バストファージョーンズ」を演じたのは、ジェームズ・コーデン


ジュディ・デンチ(オールドデュトロノミー役) 

 猫たちから尊敬を集める長老「オールドデュトロノミー」を演じたジュディ・デンチ


レベル・ウィルソン(ジェニエニドッツ役) 

問題のGの食べた「ジェニエニドッツを演じた、レベル・ウィルソン。 

ジェイソン・デルーロ(ラム・タム・タガー役) 

甘い歌声が魅力の自由な猫「ラム・タム・タガー」を演じた ジェイソン・デロール

ジェイソン・デルーロとCGで去勢された彼の”モッコリ”という、合わせ技の「ワーストスクリーンコンボ」を受賞してしまいました。

歌は迫力が合って好きだっただけに残念です…。

 

「キャッツ」がキモいのは演者のせいじゃない! 

私自身は映画・キャッツを完全に受け付けなかったのですが、このラジー賞には異議申し立てたいことがあります。

 

見ておわかりのように、キャッツ最大にして最悪なのは「視覚」です。

キャッツの人面ネコ然り、ねずみ然り、G然り!

 キモさMAXのビジュアルは、中途半端なCG加工によって創作された、科学の進化の過程でうまれた悲劇であって、彼らの演技はとてもよかったです!!

ノミネートされてしまったキャストのみなさんは、とばっちりもいいところですね…。

 

米ロサンゼルスで行われたアカデミー賞授賞式では、皮肉にも「視覚効果賞」のプレゼンターをジェームズ・コーデンとレベル・ウィルソンが務めていました。

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(引用:https://front-row.jp/_ct/17339368

 

『キャッツ』のビジュアル(視覚)が酷評されていたため、「視覚効果について、我々以上に重要性を理解している人はいない」と、身にしみて体感している説得力のある2人が司会を務め、会場をわかせたといいます。

 

映画は散々な言われようでしたが、自虐で笑いになってなんだか安心しました…!(笑) 

 

おわりに

今回のラジー賞9部門ノミネートは、順当な結果だったのかも知れません。

監督・製作陣・キャストなど、様々な人によってひとつの作品が出来上がるということは、その出来栄えの良し悪しが、すべての評価に影響してしまうということのようですね。

 

キャッツのキャストそれぞれが、次に演じる映画では、魅力を最大限に発揮できる作品で輝いてほしいなと願ってやみません!