【ナディアが群れを離れる理由】組織改革への挑戦!求められるリーダーシップ
こんばんは。
あんにんです。
同僚におすすめされて今日読んでみた本が、とても面白かったのでご紹介します。厚さわずか1cmほどのポケットサイズの本で、1時間ほどで読めてしまいました。
ミーアキャットの群れの物語は現実世界とリンクしている
この本は、ミーアキャットの群れを舞台として、物語調に組織のさまざまな行動パターンが描かれていきます。
「組織改革」をテーマに書かれているの本ですが、これまでの学校や会社での"あるある" が、かなり現実的に経験に当てはまることが多く、とても考えさせられるものでした。
最初に目を引いたのは、本の帯のこの文章。
過去の成功体験にとらわれるリーダーたち、
手段から目的に変わってしまった管理手法、
報告だけが繰り返され、アイデアの出ない会議。
引用:「ナディアが群れを離れる理由」帯の記載より
なんだかとても身に覚えのあるお話ではないですか。
「それって、うちの会社のこと?」とふと頭をよぎってしまいました。だから、同僚がすすめてくれたのでしょうか?(笑)
主な登場人物(※ミーアキャットですが”人物”とします。)です。
それぞれ異なる個性を持つのも、人間社会と同じですよね。ひょっとしたら、身近なあの人に似ているキャラクターもいるかもしれません。
- ナディア:クリエイティブで行動派。この物語の主人公。
- ニコラス:ナディアの兄。規律正しく頼もしい存在。
- アーヨウ:仕事熱心で、ひとつのことにのめり込むタイプ。
- レーナ :みんなの意見を聴き、より良い方向へ導く先導役。
- マーラ :変化を嫌う反対勢力。
大小のミーアキャットの群れを率いる中で、様々な問題に直面するのですが、それぞれアプローチ方法が異なるのがおもしろいところ。
ですが、現実社会でもそうであるように「組織」というものは、リスクを恐れるあまりに変化を避けがちです。そんな危機的状況のなかで、主人公のナディアを中心に、組織の大改革に挑戦していきます。
そんな奮闘のなかで至った答えが「リーダーシップ」と「マネジメント」でした。
リーダーシップとマネジメントのちがいとは?
この本の中では、リーダーシップとマネジメントは全く異なる性質のもので、この二つが共存した時に、安定した基盤を維持しながらも変革していけると解いています。
本の中でも二つの定義は、このような感じでしょうか。
- リーダーシップ・・・組織が進む方向性や足並みを揃え、周りを巻き込みながら人を動かすこと。
- マネジメント ・・・計画、組織化、問題化解決のプロセスなどのシステム。
分かりやすく極端に例えると、理想的なリーダーシップのみが機能した組織では、適応の速さや取り組む姿勢はよいものの、秩序がなくとても不安定な状態の組織になります。
一方で、マネジネメントのみで組織を率いた場合、安定した運営は可能ですが、どこか機械的で変化に対応するのが難しいという長所と短所があります。
であれば、二つの「いいとこ取り」した組織を作ろう!というのが、理想の組織作りのキーになるようです!
今の自分の周りの組織をみても、確かにこの二つが機能したら、よい組織になるのだろうなという感覚はあります。
じゃあどうやって?!の部分は、この本の最後に「8つのプロセス」で具体例が書かれています!
ミーアキャットの群れのキャラクターや役割にも照らし合わせながら、わかりやすく図解もされているので、気になる方はぜひ読んでみてください。
感想
このかわいらしいミーアキャットの物語には、身近な組織の問題がリアルに描かれていて、組織の中の自分のあり方も考えさせられる内容でした。
この本のなかで、いくつかの組織は、この二つが機能せずに崩壊するのですが、実社会においての教訓なのだろうと思います。
"学び続ける組織"であることと、"変化に貪欲であること"の大切さをこの本から読み取りました。
さらっと読めて、身近な経験に当てはめられる内容が盛りだくさんです。
きっと仕事にも活かしていけるはずです!