シンガポール・マリーナへの近未来感に憧れを抱いて。
”住みたい街、住みたかった街”というお題が目にとまり、
私にとって特別な思い入れのある街を回想してみました。
数年前に旅行で訪れた街で、なんだか世界の見方が変わった気がする、
そんな特別な街、シンガポールの「マリーナ」を紹介します。
世界の最先端にいるような気がした「マリーナ」での思い出
もう何年も前ですが、海外旅行に明け暮れていた時期がありました。
職種上、数年にわたるプロジェクトが完結するまで、ど集中で業務をこなし、
次のプロジェクトが始まるまでの束の間の休息に、
日本から離れてゆったりと自分の時間を過ごすことがマイブームになっていました。
いわば逃避の弾丸旅行です。
時間の拘束を忘れて、思うままに出かけてみようと思い立ち、
知らない土地でその日暮らしをすることが、極上の贅沢であり憩いの時間でした。
そんな逃避先のひとつに選んだのが、シンガポールのマリーナ。
お目当てはもちろん、
シンガポールのランドマーク「マリーナ・ベイサンズ」に泊まること。
ただそれだけ。
テレビCMを見て憧れたきらびやかで贅沢な場所に行けば、
仕事に追われる雑多な日々を、少しでも変えられるような気がしていました。
航空会社で飛行機のチケットを手配して、宿泊先もダイレクト予約。
4泊6日のアジア旅行とは思えないような金額に目を見開きながらも、
「今しか行けない!」と自分に言い聞かせて、
いざシンガポールへと飛び立ちました。
非日常が日常なマリーナという街
シンガポール空港に到着して、
じめっとした亜熱帯の暑さを肌で感じながら、
ようやく異国にきたことを自覚します。
空港からマリーナ地区までは地下鉄を使って30分ほど。
テレビCMを見て憧れた5つ星ホテル「マリーナ・ベイサンズ」の姿がありました。
マリーナ湾に面したユニークなホテルの周りには、
これまた不思議な形のモニュメントが並び、異彩を放つ空間になっています。
マリーナ湾を挟んだ向かい側には、
世界のがっかり観光スポットなんて言われてしまうマーライオンが佇んでいて、
この街の独特な雰囲気には、妙にマッチしているように感じられました。
マーライオンは単体で見るよりも、
「マリーナ」という空間として見ると、なかなか味のあるものです。
マリーナ湾では、毎日きまった時間に、
水しぶきのスクリーンにプロジェクションマッピングが映し出されます。
なんの映像かはよくわからないけれど、
海のない土地で育った身としては、水を使った粋な演出にすごく高揚したし、
まるで自分がSF映画のなかにいるような感覚にさえなりました。
ディズニーランドに毎晩花火が上がるように、これがマリーナでは当たり前の光景。
そう、ここでは非日常が日常なのです。
世界を眺望するインフィニティプール
ユニークなデザインのマリーナ・ベイサンズの頂上にあるのは、
世界最長の屋上プール「インフィニティプール」。
屋上からの絶景を眺めることができるのは、このホテルの宿泊者の特権です。
最先端のビジネス都市へと発展したシンガポール・マリーナには、
超高層オフィスビルが立ち並びますが、
遮るもののない上空から、ビルと同じ目線で世界を見渡すような感覚です。
夕焼けをあびながら日が沈んでいく様子をプールサイドで眺めていると、
時間の流れを忘れるほど、なんとも言えない心地よさがあります。
夜になると、あたりの暗さと一体となって、
昼とはひと味違った幻想的な空間に様変わり。
マリーナの夜景のなかに浮かんでいるような気分です。
まばゆい街を見下ろすと、世界の頂上にいるような気分にさせてくれます。
昔、テレビや映画で見ていた近未来都市が、いま目の前にある。
そんな気持ちになる「マリーナ」。
進化する街に期待をよせて
毎日、目の前の仕事を同じようにこなし、
自分が成長しているのかどうなのかもわからない現実から飛び出した先には、
二次元でみた近未来の街の姿がありました。
変化に柔軟で、統一性のないこの街は、
凝りかたまった私の固定観念を打ち壊してくれたように思います。
マリーナがこの先どんな未来へと発展していくのかが楽しみでもあるし、
ときより刺激が欲しいとき、未来へと変化していく様子が感じられるような街に
身を投じたいなと思う時があります。
私にとって、ここは特別な街です。
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