心を動かすスピーチのコツ!伝え上手な人が意識している5つのこと
おはようございます。
あんにんです。
先月、会社の年始挨拶がありました。
社員が一堂に会し、社長から2018年の業績報告と2019年の目標が言い渡され、襟元がピシッ!と正される感覚でした。
社長はアメリカ人の方なのですが、とてもユーモアに溢れて情熱的なスピーチをするので、話にグッと引き込まれてしまいます。なまりのある独特なイントネーションですら、チャーミングと思えてしまうので不思議なものです。笑
今期の目標も達成にはなかなか困難な数字でしたが、社長のスピーチを聴くと「よし!頑張ろう!」と心が動かされます。
スピーチの良し悪しのなかには、言い回しのうまさという技術面も大切なように思います。ですが、社長の話を聞いていると、どうやらそれだけではないように感じるのです。
では、人の心を動かすスピーチにはどのような特徴があるでしょうか?
社長のスピーチを例にして、探ってみたいと思います。
伝わるスピーチで心をつかむ!伝え方のコツ5ケ条
①スピーチの目的・ゴールを冒頭に伝える
まず社長のスピーチは、冒頭で話しの目的とゴールを明確に伝えています。
最初にそれがクリアになることで、『この話を聞くんだ!』という姿勢になり、スムーズに話が入ってくるように思います。
伝えたいメッセージが明確なので、内容に無駄がなく、聴いている側も飽きることがありません。
②スピーチを楽しむ
スピーカーのエネルギーが高いと、まるでライブに来たかのように、自然とテンションが上がっていくように感じます。
社長は常に笑顔を絶やさず、緩急をつけながら話をします。楽しんでいる様子が会場全体に伝わり、自然と温度感があがっていくように感じました。
大勢の前での話は緊張もするでしょうが、「これを伝える」ということを楽しみながら話せば、空気感も手伝って、伝わるものが多いように思います。
③言葉だけでなく全身で表現する
社長のスピーチの特徴は、身振り手振りを加え、ステージをゆっくりと左右に渡りながら、社員全員に語りかけるように話すことです。
日本人ではこのようなスピーチをする方は少ないかもしれませんが、言葉だけでなく、体の動きが加わることで、これが伝えたいメッセージなのだということを視覚的にも感じ取れます。
④聴講者と対話する
日本に来てわずか2年にも関わらず、日本語のスピーチで私たちの心をガッと鷲掴みにします!
ときには聴講者に話しかけたり、ジョークを織り交ぜながら会場を沸かせたりと、常に私たちと"同じところにいる"という感じが伝わってきます。
遠くにいると感じる人の話は、どこか他人事のようになってしまいがちですが、近くで熱心に話かけられたら真剣に聞きますよね?そんな感覚がするのです。
前に立って話をする場合、一方通行になりがちですが、会場全体を巻き込みながら話すということも大切な要素ではないかと思います。
⑤間を意識する
社長のスピーチを振り返ってみると、所々で強烈に印象に残っているシーンがある事に気がつきます。そのポイントは『間』ではないかと思います。
強く伝えたいメッセージの時には、意図的に間を持たせて会場の注意を引くので、その瞬間が映像としてもはっきり記憶に残っています。
伝え上手な人は、細部にもこだわって、聴講者が聴きやすい工夫をしているのだと感じました。
結局のところ人の魅力が伝わる
社長は心に残るスピーチをしながらも、カメラを見つけてはポーズをとって見せたり、茶目っ気たっぷりにウインクをしてみたり、本当に魅力的な方です。
話し方も重要ですが「この人の話を聴きたい!」と惹きつけるような人格が伝わるかで、伝わり方に大きな差が生まれるのではないでしょうか。
人の心を掴むには、相手への細やかな配慮や伝えたいという意思を持って、「自分」という人間がどういう人であるかが伝わることも大切なようです。