「働き方改革」について思うこと。改革するべきは”人”なのでは?
こんばんは。
あんにんです。
「働き方改革」という言葉を耳にするようになって久しいですが、ようやく最近になって勤務先でもテレワークが導入され、働き方に変化を感じるようになってきました。
これから超高齢化社会を迎える日本が、誰しもが活躍できる社会を目指した”1億総活躍社会”の実現に向けて、これまでの労働の在り方を大きく見直そうというのが「働き方改革」の主旨なわけです。
その中の具体的な施策として、特に育児などで働きたくても物理的に働くことが難しい女性への対応策を中心に、「育児休暇の奨励」や「時短勤務制・フレックス制度の導入」や「テレワークの導入」など、柔軟性の高い労働制度が浸透しつつあります。
今回新たに勤務先で導入されたテレワークを通じて、働き方についてよくよく考えるきっかけとなりました。 今日は私が思う「働き方改革」の実態について、書いていこうと思います。
テレワークとは
すでに導入されている会社も多いのでしょうか?
テレワークは、”tele = 離れたところ”と”work = はたらく”を併せた造語です。
『情報通信技術を活用し、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方』のことで、主に3つの形態があるようです。
- 在宅勤務・・・自宅で仕事をする
- モバイルワーク・・・ノートPCやスマートフォン、タブレットなどを活用して場所を選ばずに仕事をする
- サテライトオフィス勤務・・・自宅から本社までが遠い社員が、自宅からより近いオフィスで仕事をする
私の勤務先が採用しているのは「在宅勤務」で、朝起きて会社に行かなくても、パソコンを開いて業務開始することで、出勤しているとみなされます。
テレワークができる日数に制限はあるものの、オフィスで業務するのか、自宅でするのかという選択肢があることで、かなり柔軟な働き方ができるようになってきました。
そして、実際に体感してみると、働く側にとってうれしいメリットがあります!
<テレワークのメリット>
1.通勤時間削減
昨日のブログにも書きましたが、朝の時間を有効活用したいと考えている方にはとてもありがたいこと!朝起きてから通勤時間0秒で、そのまま仕事をスタートすることができます。私がオフィスに出社する場合は、片道30分ほどかかるので、1日に換算すると約1時間の削減になります。月単位で考えると、結構な時間になるのではないでしょうか?
そして、通勤ラッシュのストレスが回避できることも大きなポイントです。ノーストレスで快適に仕事をスタートできるので、朝の時間も有効活用できます。
ms-diamonds-sea.hatenablog.com
2.落ち着いて作業ができる
オフィスワークのときには、電話対応をしたり、急な仕事の依頼が持ち込まれたりするケースがあります。そういうときは、せっかく順調に進めていた仕事も途中で中断せざるを得なくなったり、急きょ仕事の順番を入れ替えなければならなかったりと、思うように仕事を進められないこともしばしば。
テレワークであれば、物理的な距離があるため、このようなことは起こりません。自分の仕事に集中して取り組める環境ができあがります。
3.ブレイクタイムに並行して家事ができる
仕事をこなすかたわらで、日中に済ませたい家事もできてしまうので、1日の時間を有効に使えるようになります。いつもは億劫な家事も、仕事の合間でするときには、リフレッシュにもなるので不思議なものです。
昼休憩を取りながら、食事の仕込みをしたり、洗濯が同時進行でできてしまうので、その日の仕事が一気に片付きます!
こうした働き方の柔軟性によって、自分のライフステージが変化しても、働くことを選択することができるのかなと感じています。
テレワークで業務効率はあがるのか?
ここまで見ると、いいことづくめ!とも感じるかもしれませんが、 やはりデメリットも存在するなと思うのです。
これはあくまでも個人的な感覚なのですが、テレワークとオフィスへ出社して仕事をする時での業務の進捗を比較すると、出社時にくらべてテレワークでは仕事量は7〜8割ぐらいな感覚です。
働き方は改良されているはずなのに、なぜ仕事のパフォーマンスは上がっていないのか?ということを自分なりに考察してみます。
<テレワークのデメリット>
1.通信機器・設備の充実度の差
テレワークの導入にあたって、会社も設備投資をしてくれてはいるものの、社内ネットワークへの接続やオフィス備品の充実度は、どうしても会社にいるときよりも自宅のほうが劣ってしまいます。同じ作業をしていても、いつも以上に時間がかかるケースもあり、ストレスに感じることもあります。
2.業務が制限される
「1.通信機器・設備の充実度の差」にも通ずるのですが、例えば自宅にプリンタがなかったり、今日中に社印をとって発送しなければならないなどの業務では、自宅でこなすことが難しいこともあります。在宅勤務を取得できるのは、自宅でできる業務だけで完結できる日限定です。
なので、日頃からタスク管理をしっかりしていないと、そもそもテレワークにすることのメリットがなくなってしまいます。
加えていうと、業務内容はもちろん、職種によってもテレワークが成立するか否かがあると思います。アナログの書類処理などが多かったり、来客対応がメインの業種では、導入すら難しいのだろうと思うのです。
私自身、今の仕事だからできることであって、将来的に転職をする場合など、テレワークができるところを選択しようとすると、業種や職種はかなり制限される可能性があると思います。
3.自己管理能力が問われる
そして、最も仕事のパフォーマンスに影響すると感じているのが、この「自己管理能力」です。
通勤のストレスがなくなったり、自分の空間で自分のペースで仕事ができるところがテレワークの魅力なのですが、一方で、人目につかなかったり、物理的なON/OFFの切り替えがないため、ついつい怠け心や様々な誘惑が顔をのぞかせます。
普段はストレスに感じることがあっても、ある意味、人の目は自制を保つために役立っていたのかもしれません。
ちょっとのつもりが謎の休憩時間が増えてしまったり、スマートフォンの通知に気をとられたりと、なかなか集中力が持続しないときもあります。同じ業務でも、必要以上に時間がかかってしまうこともあるので、その人自身のタスク管理・時間管理などが問われる働き方でもあるなと感じるのです。
結局、テレワークってどうなの?
”テレワークはおすすめか?”と問われれば、もちろん全力でおすすめしたいのですが、「ただし、ちゃんと自己管理ができるなら」という条件がセットになるなというのが正直なところ。
同僚のなかには、「家だと怠けちゃうから出社する」という人や「会社の方が効率がいい」という人も少なくありません。
楽がしたいという理由でテレワークを望む人には、ひょっとしたら向かない制度なのかもしれません。
逆に、育児もしながら仕事も頑張りたいという人や、仕事も家庭も自分の1日の時間を思いっきり充実させたいという人にはとてもいい制度だと思います。エネルギッシュになにごとも意欲的な人は、怠けている隙などないと思うので、時間をフル活用するのにはとても有用な制度だと感じています!
社会や制度が変わるなら、それを利用する人も変わらないと!
どんなによい制度やツールがあったとしても、結局それを活かすのは「人」。
働き方が改革されるのであれば、そこで働く「人」も刷新していってはじめて成り立つのではないでしょうか。個人的には「働き方改革」と同時に「働く人改革」がとても重要なのではないかと思っています。
時代が変わっていくのなら、自分自身も変化に対して柔軟に変化してくことで、ようやく働き方が改善されていくのではと思う今日このごろのエピソードでした。
ここ数年で激動している日本の労働状況の中で、社会がより柔軟になって、選択肢が増えるのはとてもうれしいことですよね。
たくさんある選択肢をちゃんと活かせる人になるためにも、これからも日々自己管理能力や仕事のスキルを磨き続けたいと思います!