【ラ・ラ・ランド】切なくもリアルなエンディングに想いを馳せて
こんばんは。
あんにんです。
先日観た映画『ファースト・マン』に触発され、監督・主演のタッグを再度観てみることにしました。
アカデミー賞6部門を受賞し、2018年にもっとも注目された映画『ラ・ラ・ランド(La La Land)』です。
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※映画の内容を細かく記載していますので、
まだご覧になっていない方はネタバレにご注意ください!!
あらすじ
出典:https://gaga.ne.jp/lalaland/index.html
夢追い人が溢れる街ロサンゼルス(L.A.)を舞台に繰り広げられる、華やかなミュージカル映画。
ちなみに、映画タイトルの『La La Land』は、ロサンゼルスの異名でもあり、”現実ばなれした世界”などという意味があるようです。
女優を目指すミア(エマ・ストーン)は、映画スタジオのカフェで働きながらオーディションにチャレンジしますが、うまくいかない日々。あるとき、ジャズピアニストのセブ(ライアン・ゴズリング)が演奏するバーで、彼の演奏に心惹かれます。
いつか自分の店を持ち、自分の好きなジャズを思う存分演奏したいという夢を持つセブと、女優を目指すミアは、運命的な出会いを果たし、次第に恋に落ちていきます。
お互いの道を認め、応援し合う2人ですが、セブが加入していたバンドが成功していき、2人は徐々にすれ違い始め…。
予想外の結末
この映画の結末は、いい意味で期待とは違った展開でした!
こういうミュージカル映画は、the ハッピーエンドを迎えるものだと勝手に思い込んでいましたが、叶うものもあれば、そうでないものもあるのだと、妙にリアリティーを感じさせられた作品でした。
ラストシーンでは、自分の夢を叶えたセブの店に、以前とは違うミアが現れ、意外な形で再会を果たします。
セブがミアに贈るジャズの曲とともに巡るシーンがなんとも切なくて、「あのときこうしていたら…」と幸せだった頃を思い起こさせます。
愛か?夢か?
最近の風潮として、とにかく"頑張っていたら夢が叶うよ"というファンタジー感の強いストーリーより、"本気で追い求めたものだけが手に入る"のだという、リアリティーのある作品が増えてきたように感じます。
ベタですが、"愛"をとるのか"夢"をとるのかという問いは、いつの時代になっても私たちについて回る永遠のテーマのようです。
むしろ、ひと昔前の時代よりも色濃くリアルが追求されるようになり、ますます自分の人生に置き換えて考える機会になりました。
この問いに正解なんてないけれど、私だったらどちらかを手放すことなんて考えられません…。
すべてを手に入れたいのなら、すべてに全力を尽くそうと、現実を見つめ直す新感覚のミュージカル作品でした!
<詳細情報>
- 公開:2017年
- 製作国:アメリカ
- 監督:デイミアン・チャゼル
- 主演:ライアン・ゴズリング、エマ・ストーン